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海外渡航前の予防接種についてーー乳幼児連れは特に注意して計画を

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子連れの海外渡航、特に移住前にすべきことは主に

・信頼できるトラベルクリニックをまず見つける

・親子の接種計画を立てる

・現地言語で書かれた母子手帳を用意する

ことです。以下詳細について書いていきます。

信頼できるトラベルクリニックをまず見つける!

これは言うまでもないことかもしれません。基本的にはどこも信頼できるところかと思います。

しかしわが家は当初訪れた私の実家近くのトラベルクリニックでは相談にろくに乗っていただけず、しかも不要なワクチンを接種させられてしまいました。ですのでまずはクチコミなどで信頼できるクリニックを探し出すことをおすすめします。

ちなみにですが、都心部にお住まいの方でしたら国際医療研究センターのトラベルクリニックがおすすめです。接種の計画を一緒に立ててくださり、さまざまな不安なことや疑問点についてもどの先生方も優しく丁寧に教えてくださいました。ただ現在はわかりませんが、私が受診していた数年前は予約を取ることがかなり難しく、時間に余裕を持ってアポ取りをすることを強くおすすめします。

国際医療研究センターのトラベルクリニック↓

http://travelclinic.ncgm.go.jp/

受診前に自分で予防接種の計画を立てる!

予防接種は特に小さなお子さまは尚更、綿密なスケジュール立てが必要です。「この予防接種は2回目の接種までどのくらい間隔を空けなければならないか。」「この予防接種は何ヶ月から接種可能か」など複雑なパズルを合わせるかのように頭を使わなければなりません。しかもこれらの予防接種の予約は基本的にこのスケジュールを把握した上でクリニックにアポを取る形となりますので、必ずこの難題は早い段階で解いておく必要があります。

まず押さえること

・日本でも渡航先でも(任意接種も含め)実施している予防接種

・日本では実施しているが渡航先では実施していない予防接種

・日本では実施していないが渡航先では実施している予防接種

こちらの3点を把握する必要があります。

情報収集のためのおすすめサイト

まずは厚生労働省の渡航先別の情報が載ったサイトが何より信頼ができます。↓

https://www.forth.go.jp/destinations/

こちらでは予防接種だけでなく感染状況やその対処法など幅広い情報を手に入れられます。

次にお勧めなのが、以下の横浜市の『各国の予防接種』です。

https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/kenko-iryo/eiken/kansen-center/shikkan/kakkoku/

こちらのサイトは国際医療研究センターの先生も利用されていました。現地での子どもの予防接種のスケジュールなど詳細にわたり説明がなされていて、上記の3点についても簡潔にまとめられています。

親の接種計画表も忘れずに作る

大人である私たちであっても、自分たちの「母子手帳」(できれば)と渡航に向けての「予防接種の計画表」が必要となります。

子連れですと、どうしても子どもの予防接種の計画に気を取られがちで自分やパートナー自身の計画を疎かにしてしまいがちです。しかし発展途上国など多くの予防接種が必要な国に赴かれる方や、複数のトラベルクリニックで接種予定の方は特に必要です。

自分たちの「母子手帳」はあれば望ましいかと思います。受診の中で子ども時代の接種歴を聞かれました。

接種計画は余裕を持たせること。そして渡航先での予防接種の情報も併せて収集しておくこと。

子どもに病気は付きものです。せっかく計画をし、クリニックに予約をしていても突発的な病気によりキャンセルしたことも何度かありました。わが家は運よく予約をしなおして渡航日までに計画していたものを全て受けることができました。

しかし計画通りにいかず、予定していた接種が全てできないこともあるかと思います。その場合は現地でも「日本では接種が可能だが渡航先では不可能なワクチン」以外は接種できます。現地のクリニックについての情報収集を先に渡航された日本人であったり、現地の人から何とか早い段階でしていただき、渡航後速やかに接種できるよう進めていただけたらと思います。

現地の言語で書かれた「母子手帳」の用意を

わが家はブラジルに行ったため、ポルトガル語の母子手帳を用意しました。これはアマゾンで「母子手帳 現地の言語」で検索していただくと売られているものはヒットするかと思います。もしその言語ではヒットしなかった場合も英語版の母子手帳を用意されていたら現地の病院関係者の英語がわかる方に確認していただけるのではと思いますし、現地の言語を調べるなどして英語の傍にでも現地の言語も併記していただくとよりスムーズに接種前の確認作業が進むと思います。

わが家ではこの現地の言語版(ポルトガル語)の母子手帳が大活躍しました。まず私がこの母子手帳に記入をする時、日本語とポルトガル語が併記されているために辞書を使わず難なく書き込むことができました。また現地では多くの病院関係者は英語話者ではなかったのでポルトガル語で表記されていることはありがたかったですし、接種前には必ず接種歴の確認があります。現地でも接種歴がわかるカードのようなものを作っていただきましたが、この母子手帳の方が私自身が断然読みやすく、日本での接種歴も記しているため、親である私と病院関係者の方双方が接種歴を把握するのに助かりました。

なお、渡航先で予防接種を予定されている大人の方にも接種歴が現地言語で確認できる資料を用意することをおすすめします。そのような方にもこの現地言語版の「母子手帳」が役に立つかもしれません。

接種後は安静に。そして大きな副反応が起きた場合はすぐにトラベルクリニックへ連絡を。

あたり前のことではありますが、海外渡航予定のお子さまは他の日本のお子さん以上の予防接種をしなければならず、身体への負担もより大きくなります。わが家の子どもたちは幸い大きな副反応はありませんでしたが、何度も予防接種を受けなければならないこと自体も痛くて辛そうでしたし、接種後もだるそうな症状があり、親として心苦しかったです。もちろん子どもの健康を思ってのことで、受けさせることには迷いはありませんでしたが。

万一重めの副反応が出た場合、クリニックに連絡していただき指示を仰ぐ必要があります。指示内容によっては救急車を呼ぶ以外に近くの小児科や救急病院に連絡して連れて行くこともあるかと思います。そのため、トラベルクリニック、近くの小児科、救急病院などの電話番号を控えてすぐにかけられる状態にしておくことをおすすめします。

予防接種は親は接種計画を立てることが大変ですし、子ともは痛い思いを数多くしなければならないため大変です。

何とか乗り越えていただき、その先の楽しい海外滞在や生活ができますよう!

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